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◆スタッフ日記 その90◆ 「思いやり」とは
「マタニティーマーク」をご存じでしょうか。
女性が妊娠していることを周囲に知ってもらうためのマークのことです。

◆スタッフ日記 その90◆ 「思いやり」とは_e0018342_2029748.jpg
















(厚生労働省版 マタニティーマーク)

妊娠初期の女性は体調が不安定で、立っているのでさえツライのにもかかわらず、まだお腹がさほど出ていないために、妊婦であると気づいてもらえないことが多いことから、このようなマークを身につけることを推進しているそうです。そのマタニティマークに関して、産経新聞にこのような記事が載っていました。

産経新聞 2008.12.2 <男性への周知課題「マタニティーマーク」 >

<妊娠・育児中の母親向けのネットサイト「ベビカム」がこの秋、女性1482人を対象にインターネット調査をしたところ、96・2%がマタニティーマークを「知っている」と回答。一方で、妊娠中にマークを着けた507人のうち40%が「電車で席を譲ってもらえなかった」と答えた。>
<都内で電車通勤をする妊娠6カ月の会社員は「つわりが苦しいときからマークをつけているのに、一度も席を代わってもらったことがない」。>

現実はどうやら、席を譲ってもらえないことの方が多いようです。
実際、今月出産予定の私の嫁も、(マタニティーマークをつけていなかったことも原因かもしれませんが)今までほとんど席を代わってもらえなかったそうです。妊娠初期の頃、私は嫁に「もともとぽっちゃりしてるから妊娠してるか分からないんじゃないの?」とからかったりしていました(良い旦那さんは真似しないように)が、お腹が目に見えて大きくなってからも“席を代わってもらえない”状況は変わらないようです。

マタニティマークをつけていようと、そうでなかろうと、男性も女性も、なかなか席を譲ってくれない。ただ、ある程度のお歳を召した女性だけが、ちょっと離れた席からでも声をかけてきて席を譲ってくれるのだそうです。還暦を超えていそうなおばあさんが
「気付かなくてごめんね!どうぞ座って!」
と、ご老体をよいしょと持ち上げながら譲ってくれるのだとか。まわりには学生、サラリーマン、OLなど、おばあさんの数倍元気そうな若者がたくさんいるのにかかわらずです。妊娠の痛みを知っている人は、妊婦のことを思いやることができて、席を譲ってくれるということなのでしょうか。

ここで、ラブ・ジ・アースミーティングを振り返ってみると、確かにそうかも、と思うことがあるのです。ゴミが会場に流れ着くということは、どこかで誰かがゴミをポイ捨てしてるということです。そして一度清掃活動を体験すれば、拾う人の気持ちが分かるようになり、ポイ捨てをしなくなる(もちろん、多くの参加者ははじめからポイ捨てしない人だと思いますが)。
しかし、人がもしポイ捨てしようとした瞬間に
「ここで自分が捨てたら、誰かが拾わなかったら汚れる一方なんだよな」
ということを想像できれば、自然とポイ捨てなどしなくなるはず。

妊婦の例も、ゴミのポイ捨ての例も、痛みを経験してはじめて相手のことを思いやれるというのでは、足りないと思うのです。本当の思いやりとは、自分が身をもって経験せずとも、相手のことを“想像できること”ではないでしょうか。ラブ・ジ・アースが開始当初からスローガンにしている“できることからはじめよう”という言葉。たとえば、
「みんなと挨拶を交わし、相手の様子を気にかける」
こんな誰でもできる些細なことを普段から続けていれば、妊婦が電車で立ちっぱなしになることもなくなり、ラブ・ジ・アースだってわざわざ「みんなで集まってゴミを拾おう!」なんていうことを叫ばなくてもよい日が来るのではないでしょうか。

これから生まれてくる我が子にはぜひともそんなことを伝えたいと、あらためて襟を正す今日この頃です(K)。
by lovetheearth_blog | 2008-12-05 20:52 | スタッフ日記
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